2万人以上のチェコ市民がウクライナ支援の寄付金を集め、軍用機ブラックホークを購入する。
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ポルスキエ・ラジオなど現地メディア(現地時間)が2日に報じた。それによるとチェコの慈善団体が行ったウクライナへの軍事支援目的のクラウドファンディングで先日7260万コルナ(約4億6000万円)が集まり、目標を超過達成した。このプロジェクトでは2万642人が寄付金を提供した。
この募金はロッキードマーティンの子会社シコルスキー社製のUH60Aブラックホーク購入に使われる予定だ。
プロジェクトを行ったチェコの慈善団体「プーチンへの贈り物」は「ウクライナ国防省情報総局と協力し、欧州外で130万ユーロ(約2億1000万円)の格安な最新ヘリを見つけた」「闇の帝国との戦争にチェストミール(名誉ある人物)を贈ろう」などと呼びかけ「ブラックホークはウクライナ軍兵力の輸送や特殊作戦にプラスになるだろう」と説明した。
このプロジェクトは2023年11月から始まった。団体によると、ロシアによるウクライナ侵攻から3年となった先月以降、寄付金は普段の2-3倍に増えたという。とりわけ先月28日にウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで侮辱される様子がライブ中継された後から寄付金が急増したという。
ウクライナの慈善団体「Team4Ukraine」のヤーン・ヘルマネク氏は「チェコ人は弱者が敵対的な待遇を受けることを見過ごしたくない」「チェコ人は同じような歴史的経験があるため、ウクライナが苦しむトラウマを理解している」と述べた。
ウクライナ軍は現在ブラックホークを1-2機運用しているという。2022年2月の開戦以来、米国など西側諸国からの支援にブラックホークは含まれていなかった。
チェ・ヘスン記者