「人種差別だ」 ポン・ジュノ監督がタイで叩かれる理由に韓国ネット民の反応さまざま

 このほど新作映画『ミッキー17』で帰ってきたポン・ジュノ監督が、タイのネットユーザーたちからバッシングされている。ポン・ジュノ監督が人気ガールズグループBLACKPINK(ブラックピンク)に言及した際、メンバーのうちリサの名前を忘れてしまったためだ。

【写真】タイ出身のBLACKPINKリサに憧れる12歳カンボジア王女

 ポン・ジュノ監督は3日に更新された動画共有サイト「ユーチューブ」のチャンネル「バズ・フィード・セレブ」のインタビュー動画で、「一番好きなK-POPグループは?」という質問に「BLACKPINK」と答えた。

 さらに、「一番好きなメンバーは?」と問われると、リサの名前がとっさに思い浮かばなかったのか、「ロゼ、ジス、ジェニー、みんな」と答えた。

 この動画が公開されると、韓国では「ポン・ジュノ監督が『BLACKPINKが好きだ』と言っていた」ということが話題になったが、タイではポン・ジュノ監督が同国出身のメンバー、リサの名前にだけ言及しなかった点が問題になった。タイの一部ネットユーザーたちはこれに対して「人種差別だ」と主張し、声を荒らげている。

 タイの一部ネットユーザーたちは交流サイト(SNS)「X(旧:ツイッター)」のそれぞれのアカウントで「韓国社会における差別」「この韓国人たちはあまりにもおかしすぎて、リサが自分たちを超えたという事実を決して認められないのだろう」「おぞましい」などと書き込んでいる。この他にも「『外国映画は字幕で見なければならない』と言っていた人なのに、唯一の外国人メンバーを外すなんて皮肉だ」「映画に多様性を反映させているのかと思ったが、人種差別主義者のバカであることが明らかになった」などの激しい言葉が相次いだ。また、ポン・ジュノ監督の容姿を見下す書き込みもあった。

 こうした書き込みが韓国のインターネット・コミュニティー・サイトでもシェアされ、話題になっている。騒動を知った韓国のネットユーザーたちは「気分が良くないのは分かるが、行き過ぎだ」「わざとそうしたわけでもないのに」など過度の非難だという反応を示している。だがその反面、一部には「状況上、人種差別と受け止められる可能性もあると思う」という声もあった。

 リサはタイ出身で、BLACKPINKのメンバーとしてデビューし、韓国で活動している。BLACKPINK内では唯一の外国人メンバーだ。リサは昨年、米ソニー・ミュージック傘下のRCAレコードとパートナーシップ契約を結んでソロアルバムをリリースし、活動の舞台を世界に広げている。

 2日、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われた「第97回アカデミー賞授賞式」では祝賀ステージに立ち、『007』シリーズのメインテーマ『Live and Let Die(007 死ぬのは奴らだ)』を歌った。

 また、リサはK-POPアーティストとして初めて写真SNS「インスタグラム」のフォロワー数1億人を突破した。

キム・ガヨン記者

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  • ▲ポン・ジュノ監督。写真=NEWSIS

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