文在寅政権時代に大統領表彰を受けた太陽光施工業者、偽造書類で900億ウォン詐取【独自】

 工事代金の名目で900億ウォン(現在のレートで約92億円。以下同じ)台の融資金をだまし取り、会社の資金80億ウォン(約8億1000万円)を横領した容疑で裁判にかけられた太陽光発電所施工会社代表が、かつて文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に大統領表彰を受けていたことが11日までに分かった。

【表】韓国で急速に増えた太陽光発電設備

 本紙の取材を総合すると、11日に詐欺・私文書偽造・横領などの容疑で在宅起訴された44歳の被告が営む太陽光発電所施工会社のA社は、2019年の中小企業人大会で当時の文在寅大統領から「優秀中小企業」として表彰されていた。当時、A社は技術および研究開発、地域の雇用創出、奨学金寄付など社会的貢献を実践した功績を認められた。20年までに売り上げは1000億ウォン(約102億円)を超え、急激に企業規模を拡大したが、翌21年に460億ウォン(約47億円)の損失を出したという。

 被告は施工会社と発電実施会社を実質的に併せて営み、ファンドの運営会社をだまして20年6月から21年12月にかけておよそ911億ウォン(約92億円)の融資を受けた疑いが持たれている。また、21年2月から同年11月にかけて法人名義の口座にあった資金およそ80億ウォンを私的に流用した状況も検察の調べによって摘発された。部門別の事業拡張と新型コロナなどによる工事遅延が重なって会社の財政状態が悪化するや、下請け企業に工事代金が支払えなかったり個人投資家から資金を借りたりして会社の債務が増大したが、そうした状況でも被告は会社の資金およそ80億ウォンを自分の口座に移して暗号資産を買うなど、会社の資金を個人的に使用したという。

 これにより、ソウル南部地検は11日に在宅起訴した。

カン・ジウン記者

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