A教授の外部活動が活発になるや、国防大は先月27日、「(出席)承認がなされていなかった対外活動に数回出席し、服務規定に違反した」と告知した。ところが、「監察調査に出席してほしい」と告知した職員たちに対してA教授は暴言を浴びせたと学校側では把握しているという。本紙が入手した音声ファイルによると、A教授は通話中にある職員に「そっちの味方になったら不利だ」「無事ではいられないだろう」と言っている。また、この音声ファイルでは、外部活動に対する事実関係を把握しようとする監察将校に対して、A教授は「国会を通じて資料を受け取らせてやる」とも言っていた。これは、共に民主党議員室を通じて資料要請を過度に行い、圧力をかけるという意味だと受け止められている。A教授は本紙の電話取材に「(職員らと)公に話をしたことはない」と言ったが、その後、「正当な対外活動に対して(監察するという)職権乱用行為に出たことに腹が立ち、『法的告発する』という趣旨で話した」と答えた。
A教授は、李在明氏の大統領選挙機構関連行事に出席したり、同氏に関する本を書いたりしたことについては「個人的な活動に過ぎない。だが、上の方が(共に民主党の)行事に出ないよう脅してきた」と言った。
A教授は2022年にも部下の職員に対する暴言で書面警告を受けている。A教授はこれについては「当事者がろくに通勤もしていないのに勝手に家に帰ったので、『ここになぜ来たんだ』と言った結果、大声になり、双方とも警告を受けた。私も悔しい」と言った。
国防大内部では、A教授の外部活動および発言について、「陸海空軍の将校や公職者数百人を教育する国防部直轄機関の教授による露骨な政治活動は容認し難い」「監査院の監査などを通じた真相調査が急がれる」という意見が高まっている。国防大のある関係者は「特に校内で立場が弱い教職員に向かって暴言を浴びせたという疑惑に対しては調査が必要だ」と言った。
海外で安全保障機関の教授が政治活動への出席を巡る議論に巻き込まれることは極めてまれだ。米陸軍士官学校(ウェストポイント)は軍の中立性を保障し、教育の客観性などを維持するために政党活動を禁止しており、公式発言も厳しく制限している。2015年に同校のウィリアム・ブラッドフォード助教授がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対する軍事活動を積極的に擁護する論文を出して物議を醸した際は直ちに辞任した。
キム・ミョンジン記者、コ・ユチャン記者