韓国中央選管、「中国によるハッキング・選管の小細工」主張した開票参観人3人を告発

 韓国中央選挙管理委員会は、今月2日に開かれたソウル市九老区長補欠選挙で、正当な根拠なしに不正選挙を主張して開票事務を妨害したと疑われる開票参観人3人を、18日に警察に告発した。

 中央選管によると、3人はある政党の推薦開票参観人として開票に参加したとのことだ。

【グラフィック】韓国選管のさまざまな採用不正

 3人のうちの1人、A氏は開票所で、自身の携帯電話のWi-Fiリストに「HUAWEI(ファーウェイ)-76A5」と表示されると明らかにした上で、「これは中国と関係する勢力が開票報告システムをハッキングしているからだ」と主張した。

 A氏の主張に、中央選管が「同参観人は本人の携帯電話のテザリング・サービスをオンにして、Wi-Fiの名称をファーウェイに変更したようだ」と言うと、まもなくファーウェイのWi-Fi名が表示されなくなったとのことだ。中央選管また、「開票所における報告のための通信ネットワークは、外部ネットワークとは切り離された有線専用閉鎖網を構築して使用している」「『ファーウェイのネットワークが選管の選挙設備と関連がある』という主張は全く根拠がない」と述べた。

 B氏は、投票箱に貼る特殊封印紙について、「貼ったり剥がしたりしても分からないではないか」「投票箱をすり替えても分からないではないか」と異議を唱えた。そして、投票所から開票所に運ばれた残余投票用紙について「直接確認し、選管職員が小細工していないかどうか検証したい」と主張した。

 これに対して、中央選管は「投票箱の封印に使用する封印紙はすべて、剥がせば『開封無効(OPEN VOID)』という表示が現れる。投票管理官や投票参観人など関連者の署名が記載されており再使用は不可能だ」と説明した。

 3人は開票参観人としての権限を外れ、同区選管の正当な開票管理業務を干渉・妨害した疑いが持たれている。

 選管は、選挙手続きの正確さと透明性を高めるため、先の国会議員総選挙時に導入された受検票や期日前投票箱の保管場所にある監視カメラの24時間公開を6月3日の大統領選挙でも実施する方針だ。また、学会が主導する公正選挙参観団運営を通じ、国民の関心が高い投開票手続きの全過程をそのまま公開する予定だ。

 選管は「根拠のない不正選挙主張による消耗的な論争がこれ以上ないよう願う」「我々選管も公正かつ透明性が高い選挙管理を通じ、国民の信頼を回復できるよう最善を尽くす」としている。

ユ・ビョンフン記者

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