烏山空軍基地を無断撮影して逮捕された中国人2人、釈放2日後にまた撮影していた

韓国警察、2回とも「スパイ容疑なし」として釈放

 在韓米軍の軍事施設である烏山空軍基地(平沢市)の内部を無断で撮影した疑いで逮捕され、その後「スパイが疑われる点はない」として釈放された中国人2人が、2日後に同じ基地を再び撮影していたことが分かり、摘発された。

【表】韓国の重要施設を撮影した中国人の摘発事例

 京畿南部警察庁などによると、23日午前11時ごろ、在韓米軍から「烏山空軍基地の近くで中国人2人が戦闘機などを撮影している」と通報があった。出動した警察は、軍事基地および軍事施設保護法違反の疑いで2人を検挙した。

 中国人2人は2日前の21日に烏山空軍基地付近で無断で写真撮影を行っていたのと同じ人物だった。当時、警察は国家情報院や韓国軍防諜(ぼうちょう)司令部などと合同で調査したが、最終的にスパイの疑いがないとして、2人の身柄を確保してから8時間後に立件しないことを決定し、事件を終結させていた。

 警察で取り調べを受けて釈放されてから2日後、2人は同じ場所で同じ行為をしていたが、今回も警察は「2人が撮影した写真にはスパイが疑われる点がない」として2人を再び釈放した。2人は基地周辺の道路で高価なカメラを手に上空の航空機を撮影していたことが分かった。現行法上、保安区域ではない場所を移動する航空機を撮影するのは関連法には抵触しない。

 1カ月前にもこの中国人らと同様の行為をした10代の中国人2人が軍事施設保護法違反などの疑いで立件され、取り調べを受けている。先月21日に韓国空軍第10戦闘飛行団が駐屯する水原空軍基地近くで、10代の中国人2人がデジタル一眼レフカメラと携帯電話で戦闘機の離着陸の様子を無断で撮影した。この2人は平沢の烏山空軍基地、平沢米軍基地、清州空軍基地など韓米の軍事施設4カ所と、仁川・金浦・済州の3カ所の主要国際空港で数千枚の写真を撮影していたことが分かった。警察は、このうち1人の父親が中国の公安(警察)だという供述を確保し、正式に立件して調べを進めている。

イ・ガヨン記者

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  • ▲今年2月の韓米連合空中訓練で烏山空軍基地から飛び立つ米空軍のF35A。/写真=韓国空軍

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