その後、18日のコンサートでのリストバンド回収率は98%を記録、ソウルが1位となった。19日の公演でも99%という高い回収率を出して1位の座をキープしている。
このようにリストバンドの回収率が国同士の競争につながっていることから、一部にはわざと韓国の回収率を下げようとする試みも起きている。
「コールドプレイのソウル公演に行った」というある中国人インフルエンサーは「私たちはリストバンドを返したが、これから韓国に行く人たちは絶対に返してはいけない」という内容の動画を掲載して物議を醸している。動画を見た一部の中国人ネットユーザーも「韓国の回収率を最下位にしよう」「ソウル公演のリストバンド・ボックスを持ち逃げする」などとこれに呼応している。
後にこのインフルエンサーは動画を削除し、「ただのいたずらだった」と釈明したが、韓国のネットユーザーの間では「環境保護のための努力をバカにする行為だ」「意図的に韓国をおとしめようとする低劣な振る舞いだ」などの批判が相次いでいる。
コールドプレイは普段から環境保護のための行動を率先して行っている。
2019年には環境汚染への懸念からワールドツアーを暫定的に中止し、2021年からは二酸化炭素(CO2)排出量を半分以下に減らすという目標を立ててツアーを再開した。
その後、太陽光パネル設置、持続可能な航空燃料(SAF)の使用、生分解性の紙吹雪使用など、環境にやさしい公演を続けている。また、チケットが 1 枚売れるたびに木を 1 本植え、ツアーで発生する二酸化炭素を相殺している。その結果、2022-23年のツアーで発生した二酸化炭素は2016-17年のツアーに比べて59%減ったとのことだ。
キム・ジャア記者