【TV朝鮮】(アンカー)
検察が文在寅(ムン・ジェイン)元大統領を収賄罪で起訴しました。検察は文元大統領の元娘婿が航空会社に特別採用され、この期間に受け取った給与も文元大統領に対する賄賂だと見なしました。パク・ゴンウ記者がお伝えします。
(記者リポート)
韓国の格安航空会社(LCC)、イースター航空の創業者・李相稷(イ・サンジク)元国会議員=当時・共に民主党所属=は、文在寅政権発足後の2018年3月、中小ベンチャー企業振興公団の理事長に就任しました。
5カ月後、文元大統領の当時の娘婿はイースター航空タイ法人のタイ・イースター・ジェット航空に役員として特別採用され、妻(文元大統領の娘で飲酒運転・違法宿泊業違反で起訴された被告人ムン・ダヘ)と共に移住しました。
その後、娘夫婦は2020年3月までに給与として約1億5000万ウォン(現在のレートで約1500万円)、住居費名目で6500万ウォン(約650万円)を受け取りました。
元娘婿は航空業界での実務経験が全くありませんでした。検察はこれについて、見返りを求めることを目的とした贈収賄行為と見て、文元大統領を在宅起訴しました。
文元大統領が包括的な権限行使により、李相稷元議員に政治的・経済的恩恵を与えたということですが、李相稷元議員は2020年1月に公団理事長免職申請が受け入れられ、第21代国会議員選挙に出馬して当選しました。
また、イースター航空は2018年3月、平壌訪朝芸術団のチャーター機を運航させる際、国会の同意なしに政府の支援を受けました。
文元大統領側は報復性起訴だと批判しています。
(尹健永〈ユン・ゴンヨン〉議員)=共に民主党所属=
「とんでもない、荒唐無稽な起訴だ。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の起訴と弾劾に対する報復性起訴と言わざるを得ない」
検察は李相稷元議員も贈賄と業務上背任罪で起訴しました。ただし、文元大統領の娘と元娘婿は起訴猶予処分にしました。TV朝鮮、パク・ゴンウがお伝えしました。
(2025年4月24日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)