「特有の声は偽物では」と疑う気持ちはなくなった。インタビュー中のやり取りにも、女性としては中低音の重みがある声の性質がよく出ていた。 アニメ映画『ONE PIECE FILM RED(ワンピース・フィルム・レッド)』やテレビアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』、映画『劇場版ドクターX』、ジョージアコーヒー、ソフトバンク、ロッテチョコレートのCMなど、日本の日常のあちこちで主題歌として耳にする声だ。
Adoさんは「子どものころは女性らしくない低い声がコンプレックスでした」と告白した。しかし、「歌い手の先輩たちの声がうらやましくて、一緒に歌っているうちに、自分の声を受け入れられるようになりました」と話す。一番大切にしている自分の曲には、有名ボーカロイド「初音ミク」とデュエットした『桜日和とタイムマシン with 初音ミク』を挙げた。
Adoさんは「LE SSERAFIM(ル・セラフィム)」「tripleS(トリプルエス)」「aespa(エスパ)」などK-POP歌手の名前を次々と挙げた。そして、「IU(アイユー)さんの声が一番好きです」と言った。「玉のような声が本当にうらやましいです。どうやってもまねできないと思いました」と言った。今後の目標は「もっとたくさんの国のステージに立ち、グラミー賞をもらうこと」だ。Adoさんは「デビューした時、私の歌は『存在を認められたい』という思いから、怒りと生の感情でいっぱいでした。これからはさまざまな人生の感情を歌いたいです」「日本語以外に他の言語でも歌ってみたいです。韓国語の歌も一生懸命練習中です」と抱負を語った。
ユン・スジョン記者