エンタメ企業・インディーズ音楽・ケーブルテレビ誕生から30年…1995年は「Kコンテンツ時代」元年

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 1995年はK-POP界にとっても重要な年だった。韓国で初めてアイドル育成システムを作った芸能事務所SMエンターテインメントが2月14日に設立され、翌年にはK-POPアイドルグループ第1世代のH.O.T(エイチオーティー)やS.E.S(エスイーエス)などを次々とデビューさせた。1995年4月、韓国の若者の街「弘大」近くでは韓国のインディーズ音楽が誕生した。同年4月5日、弘大のクラブ「ドラッグ」で開かれたカート・コバーン(ロックバンド「ニルヴァーナ」のボーカル)1周忌追悼公演は、韓国のインディーズバンドが本格的に大衆の前に立ち始めた基点とされている。ポップミュージック評論家のキム・ドホン氏は「抑圧的な社会のムードに封じ込まれていた文化的欲求が噴出し、歌謡曲の歌手に集中していた視線が多様なジャンルに広がった時期だ」と話す。

 1995年にいったい何があったのだろうか。専門家らは当時の人口の変化に注目している。当時の若年層の人口(19-34歳)は約1377万人と過去最多水準であり、韓国のベビーブーマーが親世代になった時期で、子世代には経済的余裕が出た。ポップミュージック評論家のイム・ヒユン氏は「このころ、さまざまな実験的試みができたのは、文化を享受する人口層が強固だったおかげだ。最近になって1990年代に郷愁を感じるレトロブームが続いているのも、この時代の文化を振り返り、共感する人口が支えているためだ」と語った。

 パソコン通信の発展とともに活発になった同好会などの集まりも影響を与えている。ポップカルチャー評論家のキム・ジャッカ氏は「1995年は『ハイテル』や『千里眼(Chollian)』といったインターネット同好会が活発だった時期だ。ジャンルを問わず数多くの集まりがそこで活動し、その波及力がかなり強かった」と分析している。

ペク・スジン記者、ユン・スジョン記者

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