李在明(イ・ジェミョン)同党大統領選候補の公職選挙法違反事件上告審で、大法院が二審無罪判決を破棄し、ソウル高裁に審理を差し戻したことについて、国会法制司法委員会委員長を務める共に民主党所属の鄭清来(チョン・チョンレ)議員が5日、「我が国の国民たちは大統領を2人も弾劾した。大法院長(最高裁判所長官)なんて」と発言した。
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これは、鄭清来議員が同日、左派系ジャーナリスト金於俊(キム・オジュン)氏のユーチューブ・チャンネルで発言したものだ。鄭清来議員は、金於俊氏が「こんな話があるじゃないか。『大法官(最高裁判事)、高裁判事も必要ならば弾劾しなければならない。大法院長も必要ならば弾劾しなければならないし、大法官たちも必要ならば弾劾しなければならない」と言った後、上の通り答えた。鄭清来議員は、共に民主党が曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長弾劾訴追推進を検討していることについては「タイミングが一番重要だ。まかり間違えば、やり返されかねない」とも言った。
大法院は1日、李在明氏の公職選挙法違反を巡る上告審で破棄差し戻し審を命じ、有罪がいい渡される可能性が高まった。すると、共に民主党の初当選議員たちは3日、曺喜大・大法院長の弾劾訴追を直ちに推進すると言い出した。ただし、同党は4日、曺喜大・大法院長の弾劾訴追については政治的負担などを考慮して決定を下さず、司法府に対して李在明氏関連公判期日を大統領選挙が終わるまで中止または延期するよう要求した。
鄭清来議員は裁判所などを担当する国会法制司法委員会の委員長を務めている。同議員は李在明氏の公職選挙法違反を巡る裁判などに関して、「(法制司法委員会で)あらゆる手段を動員する」とも言った。前日には「今月7日に法制司法委員会を開催する。全てをかけて司法クーデターを阻止する」と言った。共に民主党では2日、刑事被告人が大統領に当選した場合、裁判を停止する刑事訴訟法改正案などを発議したが、鄭清来議員が強行処理を示唆したものだとの見方もある。
鄭清来議員は李在明氏の裁判に関連して、司法府を相手取り法制司法委員会で聴聞会を開く意向も表明した。金於俊氏が「以前(出演した)議員たちは『法制司法委員会は今、聴聞会も開いて、司法府に確認し続けなければならない』とも言っていた」と言うと、鄭清来議員は「そうするつもりだ」と答えた。さらに、金於俊氏が「聴聞会を続けるのか?」と尋ねると、鄭清来議員は「法制司法委員会の委員長が誰だと思っているんだ?」と笑った。
キム・ジョンファン記者