【週刊朝鮮】文炯培(ムン・ヒョンベ)前憲法裁判所長権限代行が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾審判判断の遅れた背景について「長引いたのは、文字通り全員一致にしようとしたためだ」と当時の状況を語った。慶尚南道昌原市で発行されている慶尚南道民日報のユーチューブ・チャンネルなどで3日に明らかになった。
同紙によると、この言葉は文炯培氏が今月2日、慶尚南道晋州市でキム・ジャンハ氏という人物に会った時に語ったものだという。
キム・ジャンハ氏は晋州市で60年間にわたり韓方薬(韓国の漢方薬)業に携わってきた韓方薬剤師であり篤志家で、慶尚南道河東郡出身である文炯培氏の学業をかつて助けたとされている。キム・ジャンハ氏の一代記は2023年にドキュメンタリーで紹介されたこともある。
キム・ジャンハ氏に会った場で、文炯培氏は「事件を見てすぐに結論が出る人もいるが、全てを検討しなければ結論が出せないという人もいる。そのような場合は当然、早い人が遅い人を待たなければならない」と語った。ただし、その「遅い人」が誰なのかは明らかにしなかった。
文炯培氏はまた、「最初から8対0で判決をしなければならないと考えた。8対0になると思っていた。こういうテーマについて、裁判官同士で意見が異なる状況で国民を説得するのは難しいと考えた」と当時の苦しい胸の内を明かした。
イ・ドンフン記者