2季ぶりVのバイエルンが主力DF金ミン哉に人種差別? 動画サムネに批判殺到

リーグ優勝者のお祝い記念動画に姿なし
に輿に乗ったイラスト載せるも説明ミスで慌てて再修正

 ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンでプレーする韓国サッカー代表DF金ミン哉(キム・ミンジェ、28)が現地で人種差別されたという話が出ている。

【写真】金ミン哉が輿に乗って優勝トロフィーを手に…急きょSNSで公開されたイラスト

 ミュンヘンは5日、ブンデスリーガ2位のレバークーゼンがフライブルクと2-2で引き分けたため、残りの試合結果と関係なくリーグ優勝を早々に決めた。金ミン哉は今シーズンのミュンヘンの主力DFで、優勝貢献者の1人だ。特に、DFノチームメイトたちが相次いで負傷・欠場した中で、金ミン哉はアキレス腱炎を抱えながらもミュンヘンの後方でしっかりと責任を担った。

 その金ミン哉が「アジア人だという理由でチームのお祝い動画などにおいて冷遇されている」との指摘がある。事の発端は、ミュンヘンが優勝を決めた時に動画共有サイト「ユーチューブ」に掲載したお祝いの動画だった。この動画のサムネイル(プレビュー画面)には、ハリー・ケイン、トーマス・ミュラー、ダヨ・ウパメカノをはじめとする選手たちの写真があったが、金ミン哉はいなかった。このため、動画に金ミン哉がいないことに疑問を呈するコメントが寄せられた。このことが「金ミン哉人種差別問題」などとして急速に拡散された。ミュンヘンは遅ればせながらサムネイルを金ミン哉が含まれている別のポスターに変更した。

 ミュンヘンは事態の収拾に乗り出した。6日午後、同チームのSNSアカウントに金ミン哉が韓国伝統の輿に乗って優勝トロフィーを手にしている画像を掲載した。チームは「韓国人選手として初めて成し遂げた歴史的な記録」という説明も付けた。ところが、これは事実ではない。鄭優営(チョン・ウヨン、25)=ウニオン・ベルリン=は2018-19シーズン、韓国人選手として初めてブンデスリーガの優勝カップを手にした。1試合しかプレーできなかったが、確かに同チームの所属選手だった。こうした指摘を受けたミュンヘンは、慌てて説明を再修正した。

 ブンデスリーガ事務局も批判された。同事務局はミュンヘンの優勝を祝う動画をユーチューブの公式チャンネルに掲載したが、動画でアニメーションにより描かれた選手たちの中に金ミン哉がいなかった。金ミン哉より大幅に出場時間が短かった選手は動画に出ていたため、再び批判を浴びた。

 このようにミスが度重なったことから、「意図的な人種差別ではないか」という声もある。そうした中、韓国代表チームのキャプテン、ソン・フンミン(32)=トッテナム・ホットスパー=のドイツ人種差別関連の発言が取り沙汰されている。ソン・フンミンは2022年、あるイベントで「(ドイツでプレーしていた時)想像もできないほどの人種差別をたくさん受けた」と話したことがある。これは当時、ヨーロッパでも話題になった。金ミン哉は人種差別騒動について、現時点では特に反応していない。

イ・ヨンビン記者

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