韓国 きょうのニュース(5月9日)

◇「国民の力」大統領候補と党執行部 一本化巡る対立収まらず

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった保守系政党「国民の力」は9日、国会で議員総会を開き、大統領選(6月3日投開票)公認候補の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官と無所属の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相による保守系候補一本化について議論した。金氏は公認候補に選出された後、初めて議員総会に出席し、「現在、党執行部が行っている強制的な一本化は私を引きずり下ろし、無所属の候補をわが党の公認にするための作業に過ぎず、応じられない」と批判した。これに対し、党臨時執行部トップの権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は「大変失望した」として、「議員たちが期待していた内容とは完全にかけ離れている」と指摘した。

◇新ローマ教皇レオ14世 2027年に韓国訪問か

 新ローマ教皇レオ14世が、2027年に韓国・ソウルで開催される「ワールドユースデー(WYD、世界青年の日)ソウル大会」に合わせ訪韓する見通しだ。WYDはカトリックの若者の祭典で毎回、教皇が開催地で世界各国から集まった青年たちと会う。ローマ教皇の訪韓は1984年と1989年のヨハネ・パウロ2世、2014年のフランシスコ前教皇に続き3人目となる。フランシスコ前教皇は23年8月にポルトガルで開かれたWYDリスボン大会で27年の次期開催地をソウルに決め、発表した。

◇済州空港 強風で欠航・遅延相次ぐ

 南部、済州島の済州空港で9日、強い雨風のため発着便に欠航、遅延などの影響が出ている。同空港によると、同日午前11時時点で同空港を発着する65便(出発30、到着35)が欠航し、32便(出発15、到着17)が遅延した。現在、済州空港の周辺では強風警報と風向や風速が急に変わる「ウインドシア」警報が発令されている。また済州島のほぼ全域に強風や豪雨に関する警報・注意報が出ている。済州空港の関係者は「利用客は空港に来る前に運航情報を確認してほしい」と呼び掛けた。

◇北朝鮮の多連装ロケット砲 ロシアに提供済みか

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が口径600ミリの超大型放射砲(多連装ロケット砲)「KN25」に関連して1週間に3回の視察を行ったことについて、韓国軍当局はロシアへの輸出を念頭に置いた行動と評価しているようだ。北朝鮮は170ミリ自走砲や240ミリ放射砲をロシアに供給している。韓国軍当局は金氏がKN25の性能を視察で集中的に確認したことなどを踏まえ、KN25がすでにロシアに届いているとの見方を示した。KN25がロシアで試験運用され、本格的な供給を控えている可能性もある。

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