国民の力、予備選で勝利した金文洙の候補資格を取り消してまだ入党してない韓悳洙を候補登録へ 韓国大統領選

 国民の力が金文洙(キム・ムンス)大統領選候補の候補者資格を取り消し、無所属の韓悳洙(ハン・ドクス)大統領選予備候補を入党させ、党の大統領選候補としてあらためて選出する手続きを進めていることが分かった。同党が10日に明らかにした。今月8-9日に行われた党員を対象とする大統領選挙世論調査結果に基づいて今回の決定を下したという。

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 国民の力の申東旭(シン・ドンウク)首席報道官は同日午前、国会で開催された非常対策委員会中に席を外して記者団の取材に応じ「金文洙候補の候補者資格を取り消し、新たな候補を(国民の力の大統領選候補として)登録する手続きを今日の午前中までに終えなければならない」「候補者の再選出手続きに入ったため、時間が少し掛かりそうだ」と述べた。

 申東旭報道官は「現在、非常対策委員会では『相当な事由』の発生及び新たな候補者の選出手続きの審議・作成を要求する案件を採決中だ」「その上で党の選挙管理委員会での議決が必要だ。選管の議決は『金文洙候補の選出を取り消す』という内容になるだろう」と説明した。

 申東旭報道官はさらに「次にこれまで一本化の対象として注目されてきた韓悳洙候補が入党に必要な書類を提出した上で、非常対策委員会の議決が必要だ。その後新たな大統領選候補を選出する手続きを進めることになるだろう」「(韓悳洙候補が)候補者登録に必要な書類を提出すれば、党の選管が書類を審査し、議決の上で最終的に非常対策委員会でも案件が議決される」と説明した。国民の力は同日午前に非常対策委員会や選挙管理委員会などを相次いで招集し、一連の手続きを終わらせる計画だ。

 「韓悳洙候補が国民の力の大統領選候補として改めて選出されるというのは本当か」との質問に、申東旭報道官は「(公職選挙法上)数値は明かせないが、(金文洙候補と韓悳洙候補の)競争力について世論調査が行われた」と明かした。国民の力が今月8-9日に金文洙候補と韓悳洙候補のうちどちらが一本化候補として支持率が高いかを調べる世論調査を行い、その結果に基づき候補者の再選出に乗り出したという。これについて国民の力では「韓悳洙候補が金文洙候補よりも高い得票率を記録した」との声が出ている。公職選挙法などは「政党で行った世論調査の結果は投票日まで公表できない」と定めているため、国民の力は世論調査の得票率や順位を外部に公表していない。

 この結果、国民の力は今月11日に全国委員会を招集し、韓悳洙候補を最終的な候補者として改めて選出する方針だ。これを受け金文洙候補を支持する院外党協議委員長8人は7日、国民の力が8-11日に招集を公告した全国委員会の開催中断を求める仮処分申請を出したが、審理を行ったソウル南部地裁は9日にこれを棄却した。

李世永(イ・セヨン)記者

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  • ▲国民の力の金文洙(キム・ムンス)大統領選候補と無所属の韓悳洙(ハン・ドクス)予備候補(右)/NEWSIS

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