記事入力 : 2025/05/14 16:05
歩くたびこんなに…不整脈リスクが40％低下する習慣とは
普段から速いスピードで歩くと、心房細動などのような不整脈のリスクを大幅に低下させることができる、という研究結果が出た。
英国グラスゴー大学の研究チームは15日、「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル（BMJ）」の姉妹誌「Heart」を通じ、歩くスピードと心臓の拍動のリズムの異常との関係を追跡し、分析した結果を発表した。研究チームは「歩くスピードは心血管疾患および死亡リスクの低下と関連があるが、心臓の拍動の異常に及ぼす影響を調査した研究はほとんどない」とした上で「今回の研究では年齢、性別、肥満、喫煙など、既存のリスク因子とともに歩行スピードの影響を調査した」と説明した。
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研究は、UKバイオバンクの参加者42万925人を対象に実施された。平均年齢は55歳で、研究チームは対象者たちの歩くスピードの情報などを平均13年間、追跡観察した。さらに、歩くスピードによって▲時速4.8キロ未満の遅いグループ（2万7877人）▲時速4.8－6.4キロの平均グループ（22万1664人）▲時速6.4キロ以上の速いグループ（17万1384人）など、三つのグループに分類した。
研究期間に発生した心臓の拍動のリズムの異常は、心房細動2万3526人、そのほか心臓不整脈1万9093人、徐脈5678人、心室性期外収縮2168人など、3万6574人だった。また、研究は人口統計学的要因や生活習慣要因など、潜在的影響をすべて考慮し、進められた。
その結果、歩くスピードが遅いグループと比べると、速いグループや平均グループの不整脈リスクはそれぞれ43％、35％低いことが分かった。心房細動などのリスクはそれぞれ46％、38％低く、そのほか心臓不整脈リスクもそれぞれ39％、21％低かった。
歩くスピードと心臓の拍動の異常における関連性のうち、36％は新陳代謝および炎症因子の影響と分析された。この関連性は、よく知られている心血管疾患のリスク因子とは無関係だったが、女性・60代未満・肥満ではない人・臓器疾患の人などでより強く見られた。
研究チームは「観察研究なので、因果関係に対する確実な結論を下すことはできないが、歩くスピードと不整脈リスクの関連性において、代謝および炎症因子が重要な役割を果たす可能性があるという証拠を提供する」とした上で「平均もしくは速いスピードで歩くことが、代謝・炎症経路によって媒介される心臓不整脈のリスク低下と関連があることを示している」と説明した。
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ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版
