2024年1月に国民の力から改革新党入りした金勇男・元議員が離党、共に民主・李在明候補を支持　韓国大統領選

　韓国の野党・改革新党で政策委議長を務めた金勇男（キム・ヨンナム）元議員が離党し、最大野党・共に民主党の李在明（イ・ジェミョン）大統領選候補を支持することを宣言した。改革新党の李俊錫（イ・ジュンソク）大統領選候補は、金勇男元議員について「ただ風の吹くままになびく人々だ」と言った。

【写真】金勇男・元改革新党議員の支持演説を聞く共に民主党の李在明大統領選候補

　金勇男元議員は17日、光州市内の金大中（キム・デジュン）コンベンションセンター広場前で行われた李在明候補の演説に同行し、「李在明候補は金大中元大統領が果たせなかった夢をかなえる人だと信じている」と述べた。そして、「金大中元大統領の夢は大韓民国を金融強国にすることだった。次期政権の任期内に韓国総合株価指数（KOSPI）5000を突破させられるのが李在明候補だと確信している」とも言った。李在明候補は金勇男元議員に対し、「共に民主党内で合理的保守の価値を実現してほしい」と応じた。改革新党出身の人物が李在明候補への支持を公に宣言したのは金勇男元議員が初めてだ。検事出身の金勇男元議員は現与党・国民の力の前身「セヌリ党」所属のときに第19代国会議員＝京畿道水原丙選挙区＝を務め、2022年には国民の力の水原市長候補として出馬した。昨年1月、国民の力を離党して改革新党に入党した。

　これについて、李俊錫候補は「保守だという人々が李在明候補とくっつくのは、選挙結果に対して本人たちが賭けをしていることだ。ただ一つ確実なのは、彼らは大韓民国を変える人々ではないということだ。ただ風が吹くままになびく人々だ」と述べた。

　こうした中、無所属の金相旭（キム・サンウク）議員＝蔚山南区甲選挙区＝は18日、共に民主党に入党した。金相旭議員は8日、国民の力から離党し、16日に李在明候補の選挙演説のために演壇に立ち、同候補支持を宣言した。金相旭議員は同日、光州5・18民主墓地入口で記者たちと会い、「共に民主党に入党し、一から、一番下から学んで共に歩み、より健全な共に民主党を作る」と語った。新未来民主党常任顧問の李錫玄（イ・ソクヒョン）元国会副議長も17日に離党宣言をした際、「韓半島（朝鮮半島）の平和と国民生活回復のために小さな差を跳び越え、李在明候補を中心に民主勢力の大同団結が必要な時期であることを痛感している」と語った。

光州広域市＝キム・サンユン記者