650年の歴史持つ「明中都鼓楼」、瓦の一部が崩れ落ちる /中国・安徽省

 中国・安徽省のある歴史的建造物で、瓦が一斉に崩れ落ちる事故が発生した。中国現地メディアなどが20日に報道した。

 報道によると、19日午後6時30分ごろ、安徽省の鳳陽県にある「明中都鼓楼(鳳陽鼓楼)」で瓦の一部が崩れ落ちる事故が発生したとのことだ。


【写真】瓦が一斉に崩れ落ちる様子

 当時、現場にいたある目撃者は「誰かが『瓦が落ちた』と言うのを聞いた」と語った。顔を上げると、鼓楼の上段から瓦が落ちてきたという。この目撃者は「スマートフォンを出して写真を撮った。この事故でケガをした人は見ていない」と言った。

 鼓楼の近くで商売をしていた人は「わずか30-50メートルしか離れていないところにいた。瓦が落ちるのにかかった時間は1-2分だ」「ケガをした人はいなかったようだ」と話している。

 事故直後、同地域の文化財関連部署は直ちに現場に出動して規制線を張り、緊急点検に着手した。

 その後、同県文化観光局は公式通知文で、「1995年に再建された明中都鼓楼の屋根から一部の瓦が落下した。人命にかかわる被害はなかった。詳しい原因は現在調査中だ」と発表した。

 明中都鼓楼は明代の1375年に建てられた歴史的建造物だ。同メディアは「明の初代皇帝・朱元璋が首都を鳳陽に移そうと計画し、この鼓楼を建てた」と説明した。その後、清代の1853年に発生した火災で鼓楼の一部が焼失したが、1995年に鳳陽県当局の指導の下、再建作業が行われた。現在は朱元璋の生涯と明の初期の歴史を紹介する記念館となっており、鼓楼を中心に骨董品などの商業観光地域が形成されている。

キム・ガヨン記者

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