MADEX開幕 韓国が誇る無人潜水艇・無人機空母ずらり…30カ国の軍関係者が来場 /釜山

 韓国の二大防衛関連企業であるハンファとHD現代も、今回の行事にはこれまでより力を注いだ。ハンファ・グループの防衛3社(ハンファ・エアロスペース、ハンファ・オーシャン、ハンファ・システム)は初めて統合ブース(計468平方メートル規模)を構え、戦闘用無人潜水艇などを展示した。LIGネクスワンは無人水上艇「海剣X」を同イベントで初めて公開した。海剣Xは、ステルス機能は強化しつつ多機能レーダー(MFR)を搭載して探索性能を向上させた未来の無人水上艇モデルだ。ハンファ・グループの金東官(キム・ドングァン)副会長、HD現代の鄭基宣(チョン・ギソン)首席副会長も5月28日に自ら展示場を訪れ、各国の軍関係者らに社のビジョンを紹介した。

 スウェーデンからMADEXに参加したグローバル防衛関連企業のサーブ(SAAB)は無人技術を適用した潜水艦用魚雷などを、フランスのタレス(Thales)も無人艦艇技術を前面に押し出した。米国の防衛関連AI企業パランティア(Palantir)からの投資を受けているユニコーン企業のシールドAI(Shield AI)も、韓国国内のパートナー企業を通して偵察用ドローンを展示した。

■「韓国の技術を学びたい」

 このところK防衛産業が積極的に攻略を進めている中東・中南米・東南アジア諸国から来た軍関係者らは、韓国の防衛産業技術に対する関心を隠さなかった。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などの国は、これまで海軍力にあまり投資をしていなかったが、ここ数年「紅海問題」で海上交通路が脅かされる中、戦力の強化に力を注いでいる。東南アジア諸国は、南シナ海で中国との緊張が高まっており、老朽化した海軍戦力の代替に強い関心を持っている。

 高速上陸艇を披露した中堅造船会社のHJ重工業は、ブースに韓国語・英語と並んでアラビア語を併記した。HJ重工業の関係者は「行事前から、さまざまな独自技術について中東側からの問い合わせが多かったから」と説明した。この日、会場各所で、米国・欧州の防衛関連企業の製品よりも価格は安いが供給が早いK防衛産業のコスパや未来技術力についての質問が相次いだ。

 UAEの関係者は、あるブースで「韓国の輸出型駆逐艦にも弾道弾迎撃ミサイルは搭載されるのか」「輸出型潜水艦のエンジンシステムは何か」などを尋ねていた。マレーシア海軍のイトゥナイン(Datuk Zulhelmy Ithnain)海軍参謀総長も「先行して韓国と協力しているペルーのように、われわれも自国の造船所に技術移転を受けたい」と語った。

イ・ジョング記者

【初公開】LIGネクスワンの無人水上艇「海剣X」

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  • ▲国際海洋防衛産業展2025(MADEX2025)のHD現代のブース。/写真=キム・ドンファン記者
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