金浦・富川の投票箱の中から2024年4月総選挙の投票用紙 韓国大統領選

 29日から始まった韓国大統領選挙の期日前投票は初日から投票用紙の外部持出しや選挙事務員による代理投票疑惑が相次ぎ、また京畿道金浦市と富川市ではいずれも「大統領選挙」ではなく「総選挙」の投票用紙が発見されるなど、全国各地の期日前投票所でさまざまな騒動が起こっている。

【写真】富川の期日前投票所内で不法に撮影された動画と撮影者のSNSアカウント

 京畿道選挙管理委員会によると、30日午前5時25分ごろ、京畿道金浦市長岐洞の期日前投票所で管内・管外投票箱を確認する過程で、昨年行われた第22代総選挙の投票用紙が1枚発見された。発見された用紙には金浦市国会議員選挙投票(金浦市甲選挙区)官印が押されていた。

 京畿道富川市新興洞の行政福祉センターに設置された管内期日前投票箱からも同日午前5時30分ごろ、第22代総選挙の投票用紙1枚が発見された。問題の用紙も同じく富川市甲選挙区の投票用紙だった。

 選管は問題の投票用紙について、「昨年の総選挙開票の過程で抜け落ちたもの」とみて正確な経緯を調べている。もしこれらの用紙が開票過程で実際に抜け落ちていた場合、前回の総選挙で少なくとも有権者2人の意向が反映されなかったことになる。

 また期日前投票初日にソウル・新村では有権者が投票所の外に投票用紙を持ち出し、また別の有権者は投票用紙を受け取った状態で外で食事し投票所に戻っていた。これらが確認されたことで期日前投票の管理に問題が指摘されている。また30日にソウル市江南区大峙洞の期日前投票所では身分証の確認を担当する投票事務員が自ら代理投票を行おうとした容疑で警察の聴取を受けている。

コン・チュギョン記者

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  • ▲第21代韓国大統領選挙期日前投票2日目の30日、京畿道水原市庁別館の投票所で関係者が出力した投票用紙。/NEWSIS

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