「10点満点で3-4点」「民主主義国家では最低レベル」 米民間の選挙監視団が韓国の選挙制度を酷評(下) 韓国大統領選

3日の韓国大統領選挙を前に来韓した米国の国際選挙監視団

全国の投票所で選挙をモニタリング…不正選挙の徴候もすでに発見

「米国の内政干渉」との指摘に「われわれは民間団体」「中国や北朝鮮による内政干渉の遮断が目標」

-米国の監視団が韓国の選挙に介入することは内政干渉との指摘もある。これはどう考えるか。

 ニューサム「まずわれわれは米国政府所属ではないので内政干渉は最初から成立しない。民間の監視団として韓国の民主主義を支持し、市民の参政権がしっかりと保障されているか監視するだけだ。国際選挙法によると、外部監視団の活動は全面的に正当であり、国連や国際機関もこれを奨励している」

 「むしろわれわれは北朝鮮や中国共産党が極秘に行う可能性がある実質的な内政干渉を阻止しようとしている。これらの国々による政治介入は実在の脅威であり、われわれはこれに警鐘を鳴らす立場にある。韓国の民主主義を本当に心配するのであれば、今のように選挙制度や監視機能が毀損(きそん)される現状に沈黙してはならない。本当の友人は必要な時に真実を語るものだ」

-来週には韓国の大統領選挙が終わる。国際選挙監視団の今後の計画は。

 タン「6月3日の投票日まで韓国に滞在し監視活動を続ける予定だ。その後は観察した内容に基づいて報告書を作成し、韓国政府や米国政府、国連、世界選挙機関協議会(A-WEB)など関係機関に提出する。国民の誰もが分かる透明な形で情報を共有したい。単純に制度を批判するとか価値を下げる意図はない。国際社会が韓国における選挙の問題点を理解し、適切な対応を可能にする基盤を提供したい」

 「われわれは韓国の有権者がより信頼できる選挙システムを構築するための支援を目指している。透明な選挙制度を運営する国であれば、外部からの監視を受け入れるべきだ。監視を拒否する姿勢こそ逆に疑念を抱かせるだろう」

ヒョン・ジョンミン記者

【写真】竜仁市内の期日前投票所で見つかった「李在明」の横に投票マークのついた投票用紙

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  • ▲今月25日に来韓した国際選挙監視団のメンバー。左からグラント・ F・ニューシャム元米海兵隊戦略将校、モース・タン元国際刑事司法大使、ジョン・ミルス元米国防総省サイバーセキュリティー政策局長、ブラッドリー・テイアー・シカゴ大学政治学博士。/ヒョン・ジョンミン記者

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