◇李大統領 首相候補に金民錫氏指名
李在明(イ・ジェミョン)新大統領は4日、大統領室で記者会見を開き、首相候補に革新系与党「共に民主党」の金民錫(キム・ミンソク)最高委員(61)を指名したと発表した。李大統領は金氏について、「豊富な政治経験や政策能力、国際的感覚や統合の政治力を持っており、危機克服と経済回復を導く適任者」と説明した。首相候補は国会人事聴聞会と任命同意を経て正式に任命される。
◇李大統領「国民に仕え、皆の大統領になる」 統合強調
李在明大統領は国会で就任宣誓を行った後、国民へのメッセージで「希望の新しい国のための国民の命令を峻厳(しゅんげん)に受け止める」とし、今回の大統領選でどの候補を支持したかに関係なく全ての国民を統合させ、全ての国民に仕える「皆の大統領になる」と表明した。「政争の手段に転落した安全保障と平和、無関心と無能・無責任で崩れた国民の生活と経済、装甲車と自動小銃によって破壊された民主主義を再び立て直す時間だ」とし、「偉大な光の革命は内乱終息を超え、光り輝く新しい国をつくるよう命令している」と強調した。
◇李在明政権で初の与党院内代表 13日選出へ
3日に投開票された大統領選で李在明氏が当選し、与党となった「共に民主党」は13日、新たな院内代表を選出する。同党によると今週中に党内選挙を告示し、候補登録の手続きに入る予定だ。李在明新政権の発足後初めて選出される院内代表は、政権初期の国政運営に勢いもたらす人物が選ばれる見通しだ。党の内外からは、新院内代表は李大統領と円滑に意思疎通し、政権与党として国政を主導しなければならないことから、李氏をよく知る「親李在明派」の人物が選ばれるとの見方が出ている。
◇野党に転落した「国民の力」 執行部の退陣求める声も
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権で与党だった保守系政党「国民の力」は、大統領選での敗北を受けて重苦しい雰囲気に包まれた。尹氏の「非常戒厳」宣言と罷免という困難な状況で行われた大統領選だったが、3年ぶりの政権交代という衝撃の中で党の全面的な刷新を求める声が相次いだ。党臨時執行部トップである金龍泰(キム・ヨンテ)非常対策委員長や権性東(クォン・ソンドン)院内代表など党執行部は進退を明らかにしていないが、韓東勲(ハン・ドンフン)前代表に近い「親韓東勲派」を中心に執行部の退陣を求める声も上がっている。
◇プーチン氏最側近が訪朝 金正恩氏と会談へ
ロシアのメディアは、プーチン大統領の最側近であるショイグ安全保障会議書記が北朝鮮を訪問したと報じた。国営メディアのタス通信とスプートニクによると、ショイグ氏はプーチン氏の指示で訪朝し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)と会談する予定だ。両氏はロシアと北朝鮮の包括的戦略パートナーシップ条約の一部履行について議論するほか、ロシアのウクライナ侵攻など国際情勢の懸案について話し合うという。ショイグ氏の訪朝は約2カ月半ぶりで、プーチン氏からのメッセージにロシアへの追加派兵など軍事支援に関する要請が含まれているか注目される。