パキスタンの有名女性インフルエンサー（17）、ストーカー男性（22）に銃で撃たれ死亡

　パキスタンの10代の有名ティックトッカー（TikToker）が、ストーカーの男に銃で撃たれて死亡したことが分かった。

　香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）が4日、報じた。それによると、死亡したのはパキスタンの女性ティックトッカー、サナ・ユサフさん（17）。2日夜、パキスタンの首都イスラマバードの自宅で男に銃で撃たれて死亡した。

【写真】死亡したパキスタンの有名女性インフルエンサー、サナ・ユサフさん(17)

　犯人はユサフさんにネットを通じてしつこく連絡を続けていた男（22）だった。警察は男がユサフさんに何度も言い寄ったにもかかわらず全て拒否されたことから、ユサフさんに恨みを抱いて犯行に及んだとみている。

　ユサフさんはティックトック（TikTok）で80万人、インスタグラムで50万人以上のフォロワーを抱えるパキスタンの有名インフルエンサーだった。医大の1年生だったとされるユサフさんは、自身の出身地であるパキスタン北西部の山岳地帯カイバル・パクトゥンクワ州の文化や女性の権利などに関するコンテンツをTikTokとインスタグラムで発信していた。また、リップシンク（口パク）動画、スキンケアのヒント、美容製品のPR動画などを主に投稿し、人気を集めていた。

　このニュースが伝わると、ネットでは「安らかにお眠りください」「ユサフに正義を」「よいところに行けますように」などと追悼コメントが相次いだ。

　パキスタンの人権委員会によると、パキスタンではプロポーズを断った女性が男性から脅されるケースがしばしば発生するという。2021年には27歳の女性がプロポーズを断ったとの理由でパキスタン系米国人の男に殺害された。16年には、女性が別れた男に刃物で襲われ、大けがを負った。

チョン・アイム記者