1998年バンコク・アジア大会競泳女子金メダリストのチョ・ヒヨン元選手(41)が交流サイト(SNS)で、5・18光州民主化運動(1980年5月18日に発生した光州事件)を見下す発言をし、その後の告発を受けて謝罪文を発表するという事態となった。
【写真】1998年バンコク・アジア大会競泳女子金のチョ・ヒヨン氏(41)
チョ・ヒヨン元選手は8日、SNS「Threads(スレッズ)」の自身のアカウントに「私がいつも言っている言葉。5・18は暴動だ!」と投稿した。そして、「反抗精神で団結した暴動! それなのに、『憲法に5・18精神を盛り込む』とか何とか言っているんだから、ため息しか出ない」と書いた。
チョ・ヒヨン元選手はこの発言により、「5・18民主化運動などに関する特別法」上の虚偽事実流布禁止違反で告発された。同法の法定刑は5年以下の懲役または5000万ウォン(約530万円)以下の罰金刑となっている。
告発人は「1980年5月18日に発生した光州民主化運動の本質を歪曲(わいきょく)し、法律と裁判所の判決を通じて国家的に確立されている歴史的事実に反する内容だ」「被告発人が公然とこれを『暴動』と表現し歪曲することは、『5・18民主化運動などに関する特別法』第8条第1項によって禁止されている虚偽事実流布に該当する」と述べた。
波紋が広がるや、チョ・ヒヨン元選手はSNSに「5・18事件により被害を受けた罪のない市民の方々に大変申し訳ない」と謝罪文を掲載した。
そして、「民主主義を訴えて亡くなった方々におわび申し上げる」「私が批判したかったのは、罪のない崇高な英霊の方々ではないことをはっきりと申し上げる」と釈明した。
また、翌9日にも「5・18は暴動」と主張する文のスクリーンショットを載せ、「私は無知なので、この文を見て『暴動』とコメントを書いた。それによって誤解され、心を傷つけられた方々に大変申し訳ない」とあらためて謝罪した。
チョン・ビョンス記者