【週刊朝鮮】李在明(イ・ジェミョン)大統領は10日、中国共産党の習近平総書記兼国家主席と電話会談を行った。今年6月6日の米国のトランプ大統領、9日の日本の石破茂首相に続く3回目の周辺国首脳との電話会談だった。
中国国営の新華社通信は同日、中国の習近平国家主席が李在明大統領と電話会談を行ったと報じた。会談で習主席は李在明大統領の当選を祝った上で「韓国と中国は引っ越しのできない隣国だ」「修交時の初心を固く守ろう」と呼びかけた。
習主席はさらに「多辺主義と自由貿易を同時に守るべきだ」として「産業サプライチェーン」に何度も言及した。米国のトランプ政権が進める中国封鎖に対抗するため、「産業サプライチェーン」を守る考えを改めて強調したとみられる。新華社通信によると、習主席の一連の発言に対して李在明大統領は「習主席の卓越した領導の下で、中国は偉大な発展の成果を得た」と述べたという。
中国が何度も強調する「修交初心」とは1992年の韓中国交回復の際に中国が必須の条件とした「一つの中国」という原則を守ることを意味する。これと関連して台湾海峡問題について「中国にもシエシエ(謝謝=ありがとう)、台湾にもシエシエ」と発言した李在明大統領の考えに注目が集まっている。
李東勲(イ・ドンフン)記者