海上で救助の北朝鮮住民送還へ 帰還意思確認=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は12日、朝鮮半島東の東海上で漂流しているところを韓国海軍に救助された北朝鮮住民4人について、全員が北朝鮮に戻ることを希望していることを確認したと明らかにし、関係機関と協議して早急かつ安全に送還するとの方針を示した。

 4人が乗っていた木造船は5月27日、東海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて漂流しているところを海軍に発見され、救助された。

 ただ、北朝鮮側が引き渡しに応じるかどうかは不透明だ。

 韓国軍は3月にも朝鮮半島西の黄海のNLLを越えた北朝鮮の木造船を発見し、関係当局に引き渡した。木造船に乗っていた2人は北朝鮮に戻ることを希望した。だが、韓国政府は国連軍司令部と北朝鮮軍の直通電話で通話を試みたが北朝鮮側が応じず、2人の送還は行われていない。

 韓国政府は4人を乗ってきた漁船に乗せて、北朝鮮側の海域に送ることも検討しているが、北朝鮮が引き渡しに応じていない状況で送り返せば、安全上の問題が生じる懸念もある。

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