公職者の不正を監視する民情首席秘書官・呉桄洙が他人名義の不動産所有、就任4日で辞意表明【独自】

 韓国大統領府の呉桄洙(オ・グァンス)民情首席が辞意を表明したことが12日までに分かった。呉桄洙首席は今月8日に任命されたが、直後に他人名義の不動産所有と融資疑惑が浮上し、与党・共に民主党の一部から辞任を求める声が出ていた。これに負担を感じた呉桄洙首席は自ら辞任する考えを固めたようだ。李在明(イ・ジェミョン)大統領が呉桄洙首席の辞意を受け入れた場合、新政権発足後最初の政府高官辞任となる。

 共に民主党のある幹部は「呉桄洙首席は自らが関与する疑惑が発足したばかりの李在明政権に負担になることを嫌い、辞意を表明したようだ」と伝えた。呉桄洙首席は検事在任中、妻の不動産を知人のA氏に売却しA氏名義で管理を行っていたが、売却の際に返還の覚書を受け取り、さらにこの不動産を公職者財産公開対象から意図的に除外した疑惑が浮上している。呉桄洙首席はメディアの取材に「申し訳なく、恥ずかしいと思っている」とコメントした。韓国大統領府は呉桄洙首席が自ら過ちを認めたことを理由に交代させる意向は明確にしていない。

 しかし呉桄洙首席がソウル中央地検特殊2部長だった2007年、A氏名義である貯蓄銀行から15億ウォン(現在のレートで約1億6000万円)の融資を受け、返済の過程で問題が表面化したためこの貯蓄銀行のオーナーが一部を代わりに返済した疑惑も浮上した。この疑惑により共に民主党執行部の考えが変わったという。共に民主党のある議員は韓国大統領府に対し「呉桄洙首席の去就を考慮した方がよい」との意見をすでに伝えたようだ。共に民主党の別の関係者は「公職の綱紀粛正と人事の検証を担当する民情首席が自らの問題を整理できないのであれば、その職責を維持するのは困難との見方が支配的だ」と党内の雰囲気を伝えた。

チュ・ヒヨン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲新政権の初代民情首席に任命された呉桄洙(オ・グァンス)弁護士/ニュース1

right

あわせて読みたい