ソウル大学教授が授業中に中国ヘイト発言か…学生が問題提起するも教授は否定

 韓国の名門大学・ソウル大学のある教授が授業時間中に中国と中国人に対するヘイトスピーチ(特定の人種や民族の人々を排斥する差別的な言動)をした、という声が同大学内で上がっており、騒動になっている。

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 ソウル大学が13日に明らかにしたところによると、同大学の社会学科大学院自治会はこのほど、学科レベルでの人権委員会招集を要請する電子メールを教授たちに送ったとのことだ。

 同自治会は電子メールで、「(A教授が担当している)学部の授業で中国と中国人に対するヘイトスピーチが繰り返されている」「中国による韓国への政治介入など、最近の時局における陰謀論を唱えているとの問題提起があった」としている。

 同自治会は「A教授は先月の授業で『中国は後進的だ』『中国は思想情報を体系的に収集し、全国民を統制しようとしている野蛮な国だ』『韓国では親中勢力が暗躍している。政治勢力も同じだ』などの発言をした」と指摘した。

 その上で、「このような発言は中国(人)に対する根拠のない蔑視(べっし)を表している」「学科構成員の中に中国人留学生が多いことを考えると、絶対に是正しなければならない内容だ」と強調した。

 これに対してA教授は「むしろ中国の『技術崛起(くっき=台頭・興隆)』に対する韓国社会の安易な認識を批判する過程で出た発言だ」「中国に対するヘイトスピーチはしたことがない」との見解を表明したという。

 A教授は「学生たちに向かって強い表現を使ったことは私の過ちだ」としながらも、「中国の台頭に対して何の準備もしていない韓国の姿勢に対する懸念を表現する際に出た表現だ」と話したといわれている。

 さらに、「中国を反共主義的に批判するのではなく、中国の台頭が韓国にどのような影響を及ぼすかを考えなければならない」とした上で、中国人の韓国移住についても、「大きな国の隣にある小さな国の多文化政策は注意深く慎重でなければならない」と強調したとのことだ。

チェ・ウォンヨン記者

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