【ソウル聯合ニュース】李在明（イ・ジェミョン）大統領が首相候補に指名した金民錫（キム・ミンソク）国会議員の国会人事聴聞会が２４、２５の両日に実施される。

　与野党は聴聞会で金氏の資産、家族などに関する疑惑をめぐり激しく口論することが予想される。

　金氏の首相就任に反対する最大野党「国民の力」は、違法な政治資金に関する前科がある同氏が事件の関係者と金銭のやり取りを続けてきたことや、出版記念イベントでの収益などを資産報告として届け出なかったことなどを問題視。公職者にふさわしくないと批判している。

　また同党は金氏の子どもが大学入学で特別待遇を受けたとする疑惑や子どもの留学資金の出どころ、金氏の修士号取得に関する疑惑などについても聴聞会で追及する方針だ。

　これに対し与党「共に民主党」は国民の力が取り上げる疑惑を「行き過ぎた政治攻勢」と一蹴してきた。聴聞会では補正予算案の処理や緊迫する中東情勢など懸案が山積するなか、早期の首相就任が必要だと主張するとみられる。

　首相はほかの閣僚と違い、大統領は国会の承認なしに任命できない。ただ与党が国会の過半数の議席を握っているため採決での承認が可能だ。