中国南部・貴州省のある高速道路で、豪雨により土砂崩れが発生し、橋の一部が崩れる事故が起こった。この時、橋を渡っていたトラックの運転手は崩壊区間の直前で車を止め、かろうじて命拾いした。中国国営の中国中央テレビ(CCTV)など現地メディアが25日に報道した。
報道によると、集中豪雨が24日午前7時40分ごろに発生し、貴州省三都スイ族自治県内の厦蓉高速道路の橋の一部が土砂崩れで崩壊したとのことだ。この時、橋を渡っていたトラック1台は橋の崩壊直前に止まり、かろうじて転落を免れたという。
事故の映像を見ると、赤いトラックの荷台部分が崩壊した橋の端にギリギリのところで引っかかっており、運転席は宙に浮いている。トラック運転手が車のドアを開けて救助隊を待っている姿もカメラに捉えられた。
この運転手はトラックの中で1時間以上も耐え、消防隊員により救助された。救助隊は運転席の後ろの窓を割り、ロープを下ろして運転手を救出したとのことだ。
橋の下からは近隣の村の工事関係車両が3台発見されたが、ドローンで確認したところ、車内に人はいなかったという。
現地当局は、橋が崩壊する約2時間前に橋を点検していて異常が見つかったため、該当区間の交通を規制していた。当局は崩壊の原因に関する調査や後続処置を行っている。
貴州省南部と南東部地域は23日から豪雨に見舞われ、被害が続出している。貴州市榕江県では河川がこの30年間で最も高い水位に達し、緊急避難令が下された。
チェ・ヘスン記者