北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が李雪柱(リ・ソルジュ)夫人と娘のキム・ジュエさんを帯同し、江原道地域の大規模リゾート団地「元山葛麻海岸観光地区」の竣工式典に出席した。
【写真】竣工式典に出席した金正恩総書記・李雪柱夫人・娘のジュエさん
労働新聞は26日、金正恩総書記が今月24日の竣工式典に出席した事実を伝えるとともに写真59枚を公開した。写真を見ると、金総書記は娘のジュエさんと共に竣工のテープカットを行い、李雪柱夫人は父娘の後方、やや遠くから眺めていた。李雪柱夫人が北朝鮮メディアに再登場したのは1年半ぶりのことだが、北朝鮮が公開した写真の大部分は、李雪柱夫人よりも娘のジュエさんの方を浮き彫りにした。ジュエさんは金総書記と手をつないで内部施設を見て回り、李雪柱夫人と、金総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は父娘と距離を置いて後ろをついて行った。李雪柱夫人はグッチのバッグ、ジュエさんはカルティエのウオッチなどブランド品で着飾っていた。
元山葛麻海岸観光地区は、金総書記が開発計画の発表から竣工まで10年間、力を入れてきた場所だ。国内外の観光客2万人を収容できる大規模団地として開発した。金総書記は竣工式典で「長い間力を注いできた宿願事業が、爽快な現実として結束した」「今年の最も大きな成果の一つ」と語った。
この日の竣工式典には、ロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮特命全権大使とロシア大使館一行が「特別ゲスト」として招待された。今後のロシアからの観光客誘致を念頭に置いたものと解釈されている。統一部(省に相当)の関係者は「ウクライナ戦争への参戦後、ロシアから幾つかの物質的支援を受けている部分が、元山葛麻地区の建設を終える上で役に立った可能性がある」としつつも「(交通など)インフラの限界があるので、実際に元山観光がどの程度活性化し得るかについては見守る必要がある」と指摘した。
キム・ミンソ記者