米テキサス州の高速道路で、60代の女性が自分の頭に銃を突きつけ、警察と対峙(たいじ)するという騒動があった。
ABCニュースなど海外メディアが6月29日(現地時間)に報じたところによると、騒動は6月26日、米テキサス州ヒューストンの北側を通る高速道路で発生。事件を起こしたのは64歳の女性で、自身の車を運転中に別の車にわざとぶつかり、車から降りると道路の真ん中に携帯用の椅子を広げて座った。さらに、所持していた銃を取り出して自分の頭に突きつけた。
【写真】高速道路の真ん中で椅子に座って自分の頭に銃を突き付ける64歳米女性
通報を受けて出動した警察が、武器を捨てるよう命じたが、女性は拒否した。にらみ合いが続くと、警察は一部の車線を閉鎖。さらに、交渉の専門家を投入して女性の説得に当たった。女性の娘も現場に到着し、母親との対話を試みた。しばらくすると女性は説得に応じ、緊迫の状況は大きな事故につながることなく収束した。
調査の結果、女性は精神疾患を抱えていることが分かった。車との衝突や武器を伴うにらみ合いがあったものの、人的被害はなかった。一時は周辺の交通に支障が出たが、事件収束後は全ての車線が通行可能になった。警察は事件当日の夜に記者会見を開き「誰かの母親であり祖母でもある女性は、無事に自宅に帰った」と説明した。
ムン・ジヨン記者