「1000ウォン食堂」に私費で激励金 韓悳洙・前首相を公選法違反の疑いで捜査 /光州

 韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が大統領権限代行時代に「1000ウォン(現在のレートで約106円)食堂」に対し私費で後援をしたことを巡り、進歩(革新)系の野党「祖国革新党」が公職選挙法違反容疑で告発していた事件。この事件に関連して、光州警察庁が捜査を行っている。

 光州警察庁反腐敗捜査隊は7日、「去る5月2日に祖国革新党が国家捜査本部(国捜本)に告発した韓・前首相の公職選挙法違反容疑事件の割り当てを受け、捜査手続きが進んでいる」と明かした。

 韓・前首相は今年4月15日、光州広域市の伝統市場にある1000ウォン食堂を訪れ、私費の激励金を渡した。

 当時、この食堂は、困難な状況にある人々も食事ができるように1000ウォンで白飯(ペッパン。 ご飯に汁物と幾つかのおかずを添えて出す定食のこと)を提供していたという。韓・前首相の激励金は、近所の食材店に先行決済するという形で提供されたことが分かった。

 先に祖国革新党は今年5月2日、韓・前首相が大統領選挙出馬宣言をすると「出馬予定者の身分で最近の個人寄付の事実を広報したことは公職選挙法113条違反だ」として国捜本に告発状を出した。

 警察は6月18日に事件の割り当てを受けた後、基礎証拠の収集と告発人側の事情聴取、前首相室関係者などを対象にした参考人事情聴取を行ったと伝えられている。警察関係者は「韓・前首相を出頭させて事情聴取するかどうかは今後の捜査を通して決めたい」と語った。

光州広域市=チン・チャンイル記者

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