ソウル拘置所の勾引被疑者待機室で勾留状実質審査の結果を待っていた尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は、早ければ10日の午前中に正式な入所手続きを経る見込みだ。一般収容者と同じく名前、住民登録番号、住所など人的事項を確認した後、精密身体検査を受けることになる。
その後、濃いめの黄色をした夏用収容者服の支給を受けて着替え、上衣の胸の部分に収容番号を付ける。最初の勾留時、尹・前大統領の収容番号は「10」だったが、今回はまた新しい番号の付与を受けるというのが矯正当局の説明だ。俗に「マグショット」と呼ばれる収容記録簿写真も撮ることになる。
ソウル拘置所は、尹・前大統領に独居室を割り当てることにしたという。ただし、最初の勾留時に滞在していた部屋とはまた別の場所に収監する計画だと伝えられている。尹・前大統領は、最初に勾留されたときは折り畳みの布団、ロッカー、窓、シンク、テレビなどがある広さ3坪(約10平方メートル)の独居室を割り当てられて使っていた。今回も同じ広さの独居室が割り当てられるものと伝えられている。
実質審査の結果を待っていた勾引被疑者待機室にはエアコンがあったが、独居室にエアコンはなく、扇風機があるだけと伝えられている。ソウル拘置所は、このところ猛暑が続いていることなどを考慮して、収容者に「うちわ」を一つずつ配っているという。
尹・前大統領は今年3月に勾留取り消しを受けて釈放されてから、124日ぶりに再び勾留された。尹・前大統領の身柄を確保した内乱特別検察官は、尹・前大統領の外患容疑の捜査に力を注ぐだろうと伝えられている
イ・ミンジュン記者