【TV朝鮮】(アンカー)
女性家族部(省に相当)の姜仙祐(カン・ソンウ)長官候補者(与党・共に民主党所属国会議員)を巡り、「パワハラ疑惑」が浮上しています。姜仙祐候補者が5年間で議員室補佐官を46回も免職したことが明らかになりました。職級変動のための免職も含まれている数字だとのことですが、それでも異例の多さです。これに加えて、私的な用事もさせていたという疑惑まで重なり、公職者の資質そのものの問題に広がっています。ピョン・ジョンヒョン記者がお伝えします。
(記者リポート)
姜仙祐候補者は、国会議員になって1年目の2020年、補佐官11人を選びました。翌年は5人、2022年は8人、2023年は7人を採用しました。
5年間で免職46回、採用は51回行われたのです。
国会議員は9人まで補佐官を置くことができますが、職級を変えるための免職と任用が重複して計算されていることを考慮しても、異例に多い数字だとの指摘があります。
特に、議員室の中核業務を担う補佐官の交代は珍しいことですが、姜仙祐候補者の場合は今年だけで4級補佐官を2回解任しています。
(国会議員補佐官)
4年以上ずっと仕えた経験がありますが…いったい何を学べるのか、という悩みを持つようになると、長い間耐えるのはつらいですね」
姜仙祐候補者が補佐官に対し、「自宅のゴミを捨ててほしい」「壊れた便器を見てほしい」とった私的な用事をさせたという証言まで飛び出し、「パワハラ疑惑」が強まっています。
韓国の労働基準法第76条第2項では、地位を利用した不当な業務指示や私的な用事をさせることを禁止しています。
(野党・国民の力の宋彦錫〈ソン・オンソク〉非常対策委員長兼院内代表)
「執事のように扱ったそうだが、パワハラ疑惑が事実なら、長官の資格がないのはもちろん、国会議員の資格もないと思います」
国民の力の補佐官の集まりも、姜仙祐候補者が職場内いじめ防止法を発議した点を指摘し、「羊頭狗肉(くにく=外見と内実とに大きな差がある)に怒りを覚える」と批判しました。
女性家族部は、姜仙祐候補者を巡るさまざまな騒動について、「聴聞会で全てを申し上げるというのが候補者の基本的な見解だ」と述べました。TV朝鮮、ピョン・ジョンヒョンがお伝えしました。
(2025年7月10日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)