尹前大統領の拘置所生活を弁護団が問題視「外での運動も制限」…韓国法務部は反論「制限していない」

 10日に身柄を拘束された尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領について韓国法務部(省に相当)は13日「他の収容者との無用な接触を遮断するだけで、一般の収容者と同じ処遇を受けている」と説明した。尹前大統領弁護団の一部が「尹前大統領は屋外で運動できず、薬の持ち込みも制限されている」と主張したことへの反論とみられる。

【写真】退院した金建希夫人の車いすを押す尹錫悦前大統領

 法務部は13日にメディアに資料を配布し「(尹前大統領が収監された)ソウル拘置所は尹前大統領に屋外での運動を制限していない」「矯正関係法令に基づき日課の中で1時間を限度に実施している」と明らかにした。弁護団との面会や出廷などやむを得ない事情以外は運動を普通に行っているというのだ。

 健康問題についても「尹前大統領の入所直後に医務官が健康状態を確認するため診察を行い、収監の際には医薬品を所持していなかったので官給医薬品を優先的に支給した」とした上で「その後、尹前大統領の求めに応じて外から差し入れられた医薬品の持ち込みを許可し手渡している」と説明した。今後は外部の医師から診察も受けられるという。

 法務部はさらに「尹前大統領は冷房施設のある別の空間で他の収容者と同じく弁護団と面会している」とも伝えた。収容中の部屋は扇風機が設置された1人部屋で、拘置所は収容棟の温度を毎日管理しているという。収容者所持金も他の収容者と同じく最大400万ウォン(約43万円)を限度に保管金仮想口座を開設し、弁護団に口座情報を通知したと明らかにした。

 尹前大統領弁護団の金桂利(キム・ゲリ)弁護士は先日、フェイスブックに「尹前大統領には運動する時間がない」「尹前大統領が運動する時は一般の収容者を全て撤収させ、一人でするしかないとの理由で(拘置所は)難色を示した」と主張した。その上で金桂利弁護士は「(過去に収監された大統領経験者に比べて)部屋は(3坪から2坪に)狭くなった。人権侵害だ」とも訴え、尹前大統領の領置金口座も公開した。

 また尹前大統領の弁護団は「尹前大統領は持病の糖尿病や目の疾患に加え、独居房の暑さで健康状態が悪化している」と主張した。

ユ・フィゴン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領/写真=共同取材団

right

あわせて読みたい