済州・牛島の海岸に中国の国旗? 韓国ネットで話題に

 済州島の東にある牛島の海辺に、中国の国旗である五星紅旗が太極旗(韓国国旗)と並んで設置され、その後撤去されるという騒動があった。

【写真】並んではためく五星紅旗と太極旗

 SNS(交流サイト)スレッズ(Threads)には10日、牛島の海岸道路沿いに設置された五星紅旗を撮影した動画が投稿された。動画は8日に撮影されたものだという。動画には、牛島の海岸道路沿いに太極旗と五星紅旗が並んで設置されている様子が映っている。旗の周囲には1台のピアノとハスの花の造花も設置されており、観光客の記念撮影スポットのようにも見えた。五星紅旗の旗は地面にしっかりと固定されていたという。動画投稿者は「独島は我が領土と叫びながら、肝心の牛島を中国に譲り渡しているようだ」と懸念を示した。投稿者はまた「電気自動車(EV)で牛島を回っているときに偶然見つけた」として「中国人観光客が写真を撮るためにその場所に立っていた」と説明した。

 この動画がSNSで拡散されると、ネットユーザーの間で波紋を呼んだ。「済州が中国人の島になった」「中国人の密集地には漢字で『ここは中国の領土』と書き、ついに国旗を立てるようになった」などの批判コメントが殺到した。一部ネットユーザーは「日章旗が立ててあったらもっと大きな騒動になっただろう」などと書き込み、我が国の領土に外国の国旗を無断で設置する行為を批判した。「済州島でなぜ中国の国旗を見なきゃいけないの?」「どうして我々の領土でこんな目に合わなければならないんだ」「ただちに撤去すべき。何の制裁もしないからこんなことをされるんじゃないのか?」などと怒りをあらわにする人がほとんどだった。

 動画を見た一部のネットユーザーは済州道庁に苦情を提起した。牛島の関係者は、あるメディアに対し「個人が設置したとみられる」とした上で「地域の職員が現場を確認したときには既に中国の国旗は全て撤去されていた」と話した。また「SNSに動画がアップされるまで管轄の部署は知らなかった」と明かした。この関係者は「海水浴場の安全要員たちによると、多数の人が集まってきて旗を撤去していったとのことだ」と話した。

 今回の事態は済州島の外国人観光客が急増する中で起きた。済州道観光協会が今年1月に明らかにしたところによると、昨年済州を訪れた外国人観光客は190万7608人で、コロナ禍前の2019年以来、5年ぶりに100万人を突破した。特に中国人観光客が130万4359人で、外国人観光客全体の68.4%を占めた。

イ・ヘジン記者

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