ベトナムで韓国人女性観光客がフォトブースの中の客に「早くして」としつこく催促、取っ組み合いに発展　／ハノイ

　ベトナム・ハノイにあるセルフ写真館（フォトブース）で、韓国人の女2人がベトナムの女性2人に言いがかりをつけて暴行するなど騒ぎを起こしていたことが分かった。事件はSNS（交流サイト）で拡散され、大きな波紋を呼んでいる。

【写真】「早くして！」「え？」　取っ組み合いの様子

　ベトナム現地メディア「kenh14」などが14日、報じた。事件は今月11日午後9時ごろ、ハノイ市ミーディン地域にあるセルフ写真館で発生。被害を受けたベトナム人女性のフェイスブック投稿によると、ベトナム人女性2人がセルフ写真館で、正常に料金を支払って制限時間の中で写真を撮影していた。すると、外で待っていた韓国人の女2人が「早くしてほしい」と催促した。これに対し、ベトナム人の女性が「え？」と戸惑った反応を見せたところ、小競り合いが起きたという。

　韓国人の女が先にベトナム人女性の腕をたたき、ベトナム人女性の帽子を奪い取ってけんかを仕掛けてきたという。さらに、この女性の髪の毛をつかんで引っ張り、拳で殴るなどの暴行を働いた、というのがベトナム人女性側の主張だ。被害を受けたベトナム人女性も激高して韓国人の女に応戦し、数分間にわたり激しい乱闘を続けた。韓国人の女はベトナム人女性をブースの隅に座らせて足で蹴ったりしたという。現場にいた女性スタッフも乱闘を止めようとしたが、騒ぎは収まらなかった。この様子は現場の監視カメラに全て映っていた。乱闘の後、被害を受けた女性は頭痛、吐き気、食欲不振などの症状に悩まされているという。

　セルフ写真館のスタッフは現地メディアに対し「こんなトラブルは初めてだ」「2人（ベトナム人女性）がブースの中にいるときに、外で2人（韓国人の女）がしつこく催促していた」と話した。さらに「韓国人の女がベトナム人女性の帽子をつかみ取ってたたき、ベトナム人女性がこれに応戦した。友人たちやスタッフが止めに入ったが、騒ぎは収まらなかった」と説明した。

　セルフ写真館の運営会社側も公式のコメントで、事件発生直後にスタッフが介入して警察に通報し、関係当局に事件を報告したと説明した。しかし、この事件が公になると、セルフ写真館はグーグルのレビューで大量の星評価1（最低評価）を付けられるなどの嫌がらせを受けた。現在は、ベトナムの警察が捜査に乗り出している。

イ・ヘジン記者