タイ・プーケットのリゾート地で「ブルードラゴン」と呼ばれるアオミノウミウシが発見され、関係当局が観光客などに注意を呼びかけている。
バンコク・ポストなどが15日に報じた。それによるとタイ・アンダマン海北部の海洋沿岸資源研究センターは最近アオミノウミウシへの注意を呼びかけている。
同研究センターは10日午後、カロン・ビーチで高さ約1-2メートルの強い波に流され青い光を発する生物が流れ着いたとの連絡を受けた。
連絡を受け地元当局が現場を確認したところ、この生物は大きさが約0.5センチのアオミノウミウシだったという。
アオミノウミウシは自ら毒を作ることはないが、毒のある生物を食べた後に体内にその毒を持ち続け、危険と感じたらこの毒を吹き付けるという。
アオミノウミウシの主な餌は毒性の強いギンカクラゲやカツオノカンムリで、どちらもこの地域で確認されている。
研究センターは観光客などに「アオミノウミウシに触れるとクラゲに刺されたような痛みがあり、またやけどのように皮膚が熱くなる恐れがある」として触らないよう注意を呼びかけている。砂浜などに打ち上げられた死骸にも毒性が残っているため注意が必要だという。
研究センターは「もし触ってしまった場合、クラゲに刺されたときと同じようにその部位を酢で洗い流さねばならない」と説明した。
地元当局はビーチ周辺をモニタリングし、観光客や地元住民に対して海水浴をするときや散歩するときなどには注意するよう呼びかけている。
アオミノウミウシは世界で最も美しい軟体動物の一つとされている。主に大西洋、太平洋、インド洋に生息するとされているが、実際の生息地は広がっており、南アフリカ東部や南部の海岸、欧州周辺海域などでも発見されたという。
キム・ジャア記者