元米国務省国際刑事司法大使「尹錫悦前大統領は監獄にいるべき人物ではない」「李在明政権は反米・親中・親北」

 【NEWSIS】米国務省の国際刑事司法大使を務めた経験を持つモース・タン(韓国名:タン・ヒョンミョン)米リバティ大学教授が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は監獄にいるべき人物ではないと主張した。

【写真】モース・タン元大使が韓国に入国し歓迎される様子

 タン教授は18日午後、ソウル市中区のソウル駅前広場で開かれた「フェイク・プレジデント・リー(偽大統領李在明〈イ・ジェミョン〉)」集会で「きょう、尹・前大統領を再勾留するという判決が出た。尹・前大統領は本来、監獄にいるべき人物ではない」と発言した。

 続いて「尹・前大統領を釈放せよ」「現在の李在明政権は『尹錫悦がわれわれの実質的な敵』と言っている状況だ。北朝鮮を敵だと言わず尹・前大統領を敵だと言っている政権ではないか」と問いかけた。

 その上で「現在の李在明政権は反米・親中・親北政権」だと主張した。

 さらに、李大統領が捜査当局の取り調べを受けるべきだと強調した。

 タン教授は「現在大統領の椅子に座っている人物の周辺では、あまりにも多くの殺人(自死)事件があった。彼の側近が総じて自死してしまうのはなぜなのか」「彼らが何の理由もなしに自ら自死を選んだと考えているのか。李大統領は取り調べを受けて当然だろう」と説いた。

 この日、ソウル中央地裁刑事控訴9-2部(部長判事:柳昌成〈リュ・チャンソン〉、鄭恵垣〈チョン・ヘウォン〉、崔宝元〈チェ・ボウォン〉)は、尹・前大統領の勾留適否審査の審問を進めた後、請求を棄却した。

 右派系学生団体「自由大学」などが主催した今回の集会には、およそ4000人(警察の非公式推定)のデモ隊が集まった。

 参加者たちはソウル駅前広場に集結するのに先立って鐘閣駅などに集まり、鉦(かね)やドラムを鳴らして「不正選挙」「偽大統領李在明は辞めろ」などと叫びながら行進した。

 その横では、進歩(革新)系のユーチューバー「政治1杯」などが主催する集会が開かれた。参加者およそ40人は、歌謡曲を流して「モース・タン逮捕」などのスローガンを叫んだ。警察が双方の間に配置され、衝突が起きることはなかった。

 一方、ソウル警察庁サイバー捜査隊は、17日にタン教授がソウル市恩平区の恩平第一教会を訪れて李大統領の少年院収監説などに言及したことに関連して、事実関係の確認に着手した。

 「不正選挙論者」として知られるモース・タン教授は、ドナルド・トランプ政権第1期で国際刑事司法大使を務めた人物で、韓国の大統領選挙に中国が介入したという主張や、李大統領は「少年院出身」だという陰謀論を提起してきた。

イ・ミョンドン記者

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  • ▲モース・タン元大使/写真=NEWSIS
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