「韓国20-30代男性は極右」というひどすぎる設定【寄稿】

特定陣営に所属感なし

「2番に投票した男」とさげすんでおきながら

極右フレームを着せた進歩

20-30代の男性は「町の太鼓」か

 実際、政治・経済的側面で20-30代の男性たちが保守化したとは言い難い。尹錫悦(ユン・ソンニョル)元大統領と尹元大統領に近い政治家たちに対する批判世論は依然として厳しく、商法改正など経済的案件でも与党と方向性を共にすることが少なくない。ただ、特定陣営に対する所属意識や愛着を持たないといった点で、これまでの世代とは異なっている。国防、外交、教育、文化など、さまざまな領域で複雑な姿勢を見せている。選挙のたびに国民の力に投票したり、民主党に投票したりしている。

 ところが、こうした内容はある特定勢力にとってかなりデリケートな問題のようだ。2022年の第20代大統領選挙を目前に控え、20-30代の男性たちの国民の力に対する支持率が上昇すると、進歩陣営の一部では彼らを「国民の力(2番)を支持するちんぷんかんぷんなやから(2チクナム)」と、あざけ笑う表現がまるで流行語であるかのように広がった。今回浮き彫りになった極右化論議は、その次のバージョンとなるだろう。このように特定の有権者集団を潜在的犯罪者や極右として一般化した前例が果たして過去にあっただろうか。20-30代の男性たちを悩みの種として眺める視線は相変わらずだ。いくらいじめられっ子だとしても、度が過ぎるのではないか。

李東洙(イ·ドンス)青年政治クルー代表

【写真】若者の姿が目立つ大統領支持派のデモ

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