韓国前国防相 軍の反対を押し切り北朝鮮への無人機投入指示か

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領や金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が「非常戒厳」を宣言する理由をつくるため、北朝鮮に無人機を飛ばして衝突を引き起こそうとしたとする疑いを巡り、韓国軍の消息筋は22日、聯合ニュースの取材に対し、合同参謀本部は平壌に無人機を飛ばすことに反対したが、金氏が指示したため「仕方なく従った」と明らかにした。

 軍制服組トップの金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長らは北朝鮮を刺激する可能性があり、停戦協定にも違反するとして無人機を飛ばすことに反対したとみられる。

 同消息筋の話が事実であれば、金龍顕氏が平壌への無人機投入を強行しようとした背景に注目が集まる。

 同消息筋によると、北朝鮮は昨年10月に平壌に飛来したとする無人機を公開したが、金龍顕氏はその後も飛ばし続けるように指示。合同参謀本部が「絶対にだめだ」と反対すると、平壌ではなく、西部の南浦に飛ばすよう指示したという。

 与党「共に民主党」の金炳周(キム・ビョンジュ)最高委員はドローン作戦司令部が北朝鮮に無人機を飛ばした時期について、24年10月3日、同10月8日、同11月13日とし、11月13日は南浦に向けられたと指摘していた。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい