金属製ネックレスを着けた男性(61)、MRIに吸い込まれ重体 /米ニューヨーク州

 米国ニューヨーク州で、磁気共鳴画像装置(MRI)検査室に金属製のネックレスを着けた状態で入室した男性が、MRI機器の中に吸い込まれ、重体になるという事故が発生した。

【図】MRI検査中に酸素ボンベが吸い込まれ患者死亡 /金海

 米紙ニューヨーク・タイムズなど海外メディアが17日、報じた。それによると、事故が起きたのは16日午後4時36分ごろで、61歳の男性がMRI検査室にチェーン状の金属製ネックレスを着けたまま入ったところ、機械に吸い込まれたという。米国ニューヨーク州ロングアイランドのナッソー郡警察局が17日、発表した。

 警察は、この男性の身元は明らかにしていない。警察によると、男性は事故当時、検査室への入室許可を得ていなかったという。

 MRIは、作動すると車いすが飛ぶほどの強い磁力を発生させるため、検査前に必ずアクセサリーなど金属製のものを体から外さなければならない。鉄の成分が含まれるインプラント施術をした場合も検査を受けることができない。

 これまでも、MRI検査のルールを守らずに事故が発生するケースはたびたびあった。

 2018年にはインドで、男性が酸素タンクを持ってMRI検査室に入室し、そのまま死亡する事故があった。また23年には米カリフォルニアで看護師が病院のベッドとMRI機器の間に挟まって大けがをした。

キム・ミョンイル記者

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