「補佐官たちに対するパワハラ」疑惑が浮上していた次期女性家族部(省に相当)長官候補の共に民主・姜仙祐(カン・ソンウ)議員が23日、自ら入閣を辞退した。李在明(イ・ジェミョン)政権ではイ・ジンスク教育長官候補者に続き2人目の入閣辞退者で、現職国会議員としては初めて。これまで与党内でも姜仙祐候補者の進退を整理すべきだとする声が出ていたが、大統領室は前日まで任命手続きを進めていた。
【写真】補佐官免職5年で46回のパワハラ 「ごますりの達人」姜仙祐
しかし、姜仙祐候補者の疑惑が次々と出て世論が悪化し、大統領室人事関係者の責任論まで浮上、同候補者の辞退につながったと伝えられた。
姜仙祐候補者はこの日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」で、「これまで私のために心を痛めてくださった国民の皆様に謝罪の言葉を申し上げる」「私を信じてくださり、機会をくださった李在明大統領にも非常に申し訳ない気持ちだ」と述べた。姜仙祐候補者は同日午後、姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長に辞退の意向を伝え、秘書室長はこれを李大統領に報告したという。
姜仙祐候補者の入閣辞退により、大統領室は「ずさんな検証」に対する批判を余儀なくされたと指摘されている。特に、姜仙祐候補者に対して追加で疑惑が浮上していたのにもかかわらず、与党指導部と大統領室が任命強行を選択し、「身内をかばっている」との批判が与党内部からも出ていた。与党関係者は「世論が急激に悪化し、自ら辞退することで状況を整理するしかなかったのだろう」と語った。
チュ・ヒヨン記者