【ソウル聯合ニュース】韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は24日、就任のあいさつを兼ねて日本の岩屋毅外相と初の電話会談を行い、両国関係や地域情勢などについて協議した。
外交部によると、趙氏は韓米・韓米日協力が韓米同盟とともに韓国政府の実用外交の中心軸だとした上で、韓日国民間の相互友好的な認識に基づき、より堅固で成熟した未来志向的な関係を作るために共に努力していくことを呼び掛けた。
岩屋氏は、両国関係の安定的な発展と韓米日協力の強化に向けて引き続き緊密に協力することを望むとの考えを示した。
両外相は世界や地域の情勢への対応のために多様な分野で協力を続けていく必要があることを確認し、首脳同士のシャトル外交はもちろん外相同士でも緊密に意思疎通していくことで一致した。
趙氏が21日の就任後、外国の外交トップと電話会談を行ったのは初めて。
韓国の外交部長官が就任すれば、米国務長官と最初にあいさつを交わすのが通例だが、最初の電話会談を日本側と行うことは異例ではない。文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と朴槿恵(パク・クネ)政権時代の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官も日本の外相と最初の電話会談を行った。
今回は日本側との調整が米側より先にまとまったため、遅らせる理由がないと判断したとみられる。
趙氏は来週に訪米する方向で調整を進めているため、ルビオ米国務長官との電話会談は行われない可能性が高いとみられる。
一方、趙氏は中国の王毅・共産党政治局員兼外相との電話会談も調整している。韓国外交部長官は朝鮮半島を取り巻く4大国の一つであるロシアの外相とも電話会談をしてきたが、ロシアがウクライナを侵攻した2022年からは行っていない。