「ホログラム警察官」投影装置設置で犯罪発生件数22%減 /ソウル

「ホログラム警察官」投影装置設置で犯罪発生件数22%減 /ソウル

 「緊急事態が発生したら警察がすぐに出動します。ここに監視カメラが設置されています」

 17日夜、ソウル・乙支路の繁華街近くにある苧洞3公園で、制服を着た身長170センチ半ばの警察官がこう言うと、こつ然と姿を消した。2分後に再び現れると、同じ言葉を繰り返し、再び消えた。これは幽霊ではない。泥酔状態での暴力、強盗などの犯罪を防ぐために警察が設置した「3D(3次元)警察官ホログラム」だ。ソウル中部警察署は18日、このホログラムを設置して以降、公園周辺の犯罪率が大幅に下がったと明らかにした。

【写真】「3Dホログラム警察官」出動

 警察が、人間と同じ大きさのホログラムの投影装置をこの公園に設置したのは昨年10月だ。ホログラムは毎日午後7時-10時に投影されるようになった。その後、今年5月までの8カ月間の犯罪発生数を分析したところ、設置前の同じ期間(2023年10月-24年5月)に比べ、公園周辺での5大犯罪(殺人・強盗・強姦・窃盗・暴力)の発生件数が約22%減少したことが分かった。この公園は飲酒や泥酔者による暴力、乱闘などによる通報が絶えなかった場所だ。警察は「よく見ると、実際の警察官ではないことが分かる」としながらも「ホログラムの存在だけでも犯罪発生の可能性を下げられるということが確認できた」と説明した。

 警察はホログラムが実際の警察官そっくりに見えるよう、実物サイズの男性をモデルとして制服を着せた。中部署の関係者は「警察官のホログラム映像はどの季節にも投影されるが、夏・冬の勤務服は季節よっては不自然に見えかねないため、どの季節でも自然に見える制服を選んだ」「この周辺は外国人の流動人口も多く、外国人の間でも人気を集めている」と話した。

ク・アモ記者

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