野党代表の自宅を家宅捜索 尹氏妻の選挙介入疑惑で=韓国特別検察官

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏に絡む疑惑を政府から独立して捜査する特別検察官のチームは28日、保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表の自宅を家宅捜索した。

 李氏は、政治ブローカーのミョン・テギュン氏が2022年の国会議員補欠選で尹政権の与党だった最大野党「国民の力」の公認候補選びなどに不正介入した疑惑の参考人として捜査を受けている。李氏は22年当時、同党の代表を務めていた。

 特別検察官チームは押収した証拠を基に、李氏が昨年4月の総選挙を前にミョン氏と「国民の力」の金映宣(キム・ヨンソン)前議員、改革新党のチョン・ハラム院内代表と会合を開いて議論した内容を確認するとみられる。

 この会合で、金前議員は金建希氏との通話記録や通信アプリでのやりとりを見せながら、22年の公認候補選びへの不正介入を暴露しない代わりに自身を改革新党の公認候補とし、比例代表の名簿順位1位とするよう要求したとされる。

 一方、金建希氏は総選挙で金前議員の選挙区に親しい間柄の金相玟(キム・サンミン)元検事を出馬させるために影響力を行使した疑いが持たれている。

 金前議員は金建希氏の圧力を受け、別の選挙区から出馬すると発表したが、金前議員と金元検事のいずれも公認候補には選ばれなかった。

 このような状況から、金前議員が競合関係にある政党から公認を受けるために金建希氏の公認介入疑惑を交渉カードとして使ったのではないかとの見方が出ている。

 改革新党は会合の翌日に執行部が集まって議論した結果、金前議員の要求をのまないことを決めたという。

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