済州島の複数の海水浴場で最近、青いカビのようなクラゲの群れが出現し、海水浴客の不安が高まっている。
インスタグラムなどSNS(交流サイト)には7月28日、済州市の金寧港、新興海水浴場、咸徳・三陽海水浴場、西帰浦市の表善海水浴場などの海辺で青いカビが生えたようなクラゲの群れを目撃したという情報が相次いで寄せられた。
投稿された写真などを見ると、砂浜や海面が、青っぽくて小さな丸いクラゲで埋め尽くされている。
このクラゲは「ギンカクラゲ」と呼ばれるもので、太平洋・地中海・インド洋など亜熱帯の海域に主に生息する海洋生物だ。直径3-4センチの丸い体の下に触手が付いており、カビのようにも見える。風や潮流に乗って浮遊する特性があるため、海岸に大量に押し寄せることもある。
クラゲの大群を目撃した海水浴客の間では「済州の海に入っても大丈夫なのか」という懸念の声も広がっている。
幸いこのクラゲの毒性は比較的弱いことが分かった。専門家らは「過度に怖がる必要はないが、皮膚に触れるとかゆみや発疹などの反応が現れる可能性があるため、クラゲを触らないよう十分に注意すべきだ」と呼びかけた。
7月22-23日には西帰浦市の沙渓里海岸と表善海水浴場にこのクラゲの大群が押し寄せ、一部区間の立ち入りが禁止された。
もしクラゲに触ったり刺されたりした場合には、水道水やアルコールで洗い流してはならず、必ず海水か食塩水で洗わなければならない。また、海辺を歩く際には裸足で歩かずに必ず履き物を履くよう心掛けることだ。
韓国国立水産科学院は、クラゲを見つけたら近づかずに速やかに通報してほしいと呼びかけた。
キム・ジャア記者