中朝国境の観光地「天池」で太極旗を振った韓国人ユーチューバー、現地関係者に旗を奪われる

 中国・北朝鮮の国境にある白頭山の観光地「天池」で、太極旗(韓国国旗)を振っていた韓国人ユーチューバーが中国現地の関係者に太極旗を奪われる様子がカメラに捉えられ、物議を醸している。

【写真】白頭山の天池で太極旗を振ったユーチューバーから旗を奪う現地関係者

 チャンネル登録者数47万人を超えるユーチューブチャンネル「シスギリッ」では7月25日、ユーチューバーのAさんが百頭山観光に出かける様子が生配信された。

 公開された動画を見ると、Aさんは百頭山の頂上にあるカルデラ湖「天池」で、太極旗を広げて見せ、愛国歌(韓国国歌)を歌った。周囲には他の観光客もいた。ところが、現地の関係者とみられる男性が突然、Aさんが持っていた太極旗を奪っていった。そばにいた他の観光客も「それをやっちゃダメだ。ここは中国の土地だから。今、連行されなかっただけでも幸いだ」と話した。

 Aさんは「(太極旗を)押収された。帰れって言ってるけど? 返してもらえないの?

すごく動揺してる」と話した。さらに、Aさんは太極旗を取り戻すためにスマートフォンの翻訳アプリを利用して「太極旗を返していただけませんか。バッグに入れて持っていきます」と現地の関係者に見せたが、太極旗は返してもらえなかった。その後、Aさんは現地関係者の後を追い、配信はそこで終了した。

 Aさんは6時間後に再びライブ配信を開始し、現地関係者についていった後の出来事を説明した。それによると、Aさんは公安(警察)の調査を受け、全ての所持品とスマートフォンの写真、アルバムまで確認されたという。Aさんは「百頭山は北朝鮮と接しているため、太極旗を持つという行為によってトラブルが起きる懸念があることから中国側が制止したようだ」と話した。Aさんは、今後このような行動を取らないと念書を書いて出てきたという。

 これに対し、ネットでは「中国人も済州島に五星紅旗(中国国旗)を立てたじゃないか」「そこ(百頭山)では慎重に見学だけした方がいい」「そこは中国であり、自由のない国なんだから、太極旗を奪われるのは当たり前じゃないか」などの反応が見られた。

チョン・アイム記者

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