仕事を終えて帰宅途中だった新人看護師が、病院の前で倒れていた心肺停止状態の男性を心肺蘇生法(CPR)で救っていたことが分かった。
東亜大学病院は、今年5月に入職した看護師のパク・チユンさん(20代)が7月11日午後、病院の正門前で倒れていた30代の男性を救助したと7月25日に明らかにした。
病院側によると、男性は胸の痛みを訴えて7月11日に東亜大学病院の救急外来で治療を受けた後、体調が回復したため帰宅する途中だった。しかし症状が再び悪化し、病院の正門前で意識を失って倒れた。
ちょうど仕事を終えて帰宅するところだった看護師のパクさんが、倒れている男性を発見し、すぐさま駆け寄って心肺蘇生法を実施した。男性はその場で意識を取り戻し、パクさんの要請によって即座に救急医療チームが出動して男性を救命救急室に搬送した。
男性はその後、病院内で再び心肺停止状態となったが、医療スタッフによるCPRと集中治療のおかげですぐに回復し、7月25日に無事に退院した。
このエピソードは、退院前に病棟を訪ねた男性が、勤務中だったパクさんを見つけて「この看護師さんが私の命の恩人だ」と感謝を伝えたことで明らかになった。
男性の主治医は「倒れた直後、即座に心肺蘇生法が施されたおかげで脳の損傷もなく回復することができた」として「迅速かつ冷静に対処したパク看護師の対応が決定的だった」と話した。
チョン・アイム記者